フィンランドの美術専門高校を卒業した後、ゲームやアニメーションの職業学校に2年間通い、日本の大学への進学を選び、日本に在住するようになったオーナさん。彼女は就職活動中、働いた経験がないなかで、自身の将来の大事な選択をすることに悩んでいました。そんな時に出会ったのがGLナビゲーションのインターンシップです。GLで実際に働きはじめ、そのまま新卒社員として入社を決めた理由について、お話を伺いました。(聞き手:GLナビゲーション 代表取締役社長 神田 滋宣)※この記事は以下の記事の転載です。https://www.wantedly.com/companies/gl-navigation/post_articles/536920■たまたま「漢字」と出会い、日本が好きに。――まずは自己紹介をお願いします。フィンランドにある美術専門高校を卒業した後、ストレートで大学には進学せず、ゲームやアニメーション領域に関する職業学校で2年間勉強しました。小学生の頃に観たアニメをきっかけに、ずっと好きだった日本を訪れたいという思いを持つようになりました。職業学校の1年目が終わった頃、アルバイトで貯めたお金で日本を2ヵ月間旅行しました。このときに初めて日本を訪れました。最初の1ヵ月はホームステイをして日本語学校に通いました。日本文化に興味を持つようになったきっかけは偶然でした。日本に留学する高校の同級生がフィンランドで日本語の授業を受けていて、一緒に参加したら漢字に惹かれまして(笑)昔から絵を描くのが趣味で、漢字を書くことと絵を描くことが似ているなと感じました。旅行を経験して実際に住みたいという気持ちが強くなり、国費留学が認められ、21歳の時に日本に来ました。留学前の1年間は日本語や日本の文化について学ぶ、予備教育期間が設けられていて日本の文化に入り、普通の生活を経験できたのが非常に良かったです。――東京外国語大学での4年間はどのように過ごしていましたか?国際関係を勉強したくて東京外国語大学を選びました。専攻言語で日本語は選べなかったので、英語ではつまらないと思い、スペイン語を選択しました。勉学以外では、友人と体験に行ってみたらとても雰囲気がよかった軟式テニス部に入部ました。軟式テニスは、今も続けています。――オーナさんは、色々な経験をされてきていますよね。これまでの人生における意思決定で意識されてきたことはありますか?目の前にある選択肢を実際に全部やってみて、自分に合っているものを選択してきました。まず事前にやってみる。そして、これだと思うものが見つかったら突き詰めていく。改めて考えると、そんな連続だったかもしれませんね。■インターンシップを経験し、そのままGLに入社を決めた理由――そんななかで、GLナビゲーションに入社した理由について教えてください。オーナさんは、インターンシップから参加頂きましたよね。就職活動中の話から始めると、仕事の具体的なイメージがないことに悩んでいました。10年先のことを決めなければならないことは自分にとってすごく難しかったです。そんなときに、たまたまGLナビゲーションの会社説明会の案内を目にして参加してみることにしたんです。その後、神田さんとの面接まで進んで、「じゃあ、インターンに来てくれませんか?」とお誘い頂きました。アルバイトをやってみたら仕事の中身も分かるし、もちろんGLナビゲーションのことも分かるだろうと。――やはり重要なポイントでは、オーナさんはご自身で経験して、良いと思ったことを選択していますね。インターンシップのために時間は作らないといけませんが、自分にとって必要な経験だと感じました。実際にインターンシップに参加してみて、自分がやりたいことも見えてきました。Salesforceの具体的な構築経験を通じて、純粋に楽しいなと感じました。作業自体からいつも学びがあります。神田さんがいつも仰っているクラウドサービスや様々なデジタルツール、ノーコードツールを使いながら業務フローを構築することが自分に合っているという発見がありました。実は、GL以外にもう1社内定を頂いていたんです。その会社はプログラマーやエンジニアとして働くという道でした。環境がしっかりと整備されていて、エンジニア経験を何年か積んでから次は上流工程へ……といったキャリアパスも明確でした。出社時間も決まっていて、かっちりスーツを着て出社するというような感じです。結局、GLを選んだ理由としては、全部自分でイチから考えないといけないからです。大変な部分も当然ありますが、私が求めているのは”自由さ”もあると感じています。自由であることの大変さと向き合いながら進めていく点が凄く良いなと思っています。■インターンを通じてマーケットで評価されるスキルが身についた――インターン開始以降に学べたことや気付きなどを聞かせてください。インターンでは、私のキャリア志向に沿った形で業務が割り振られました。具体的な業務としては、営業や販売管理で利用する様々なレポート・ダッシュボードの作成や、販売管理のオブジェクトを構築したりしました。業務を通じて、ツールだけではなく業務に関する知見を増やすことが重要であることに気がつきました。そのため、セールスやバックオフィスのメンバーとのコミュニケーションを取るだけでなく、実際にバックオフィスの業務をやらせてもらいました。必要な知識は自分で調べたり、社内のメンバーに教えてもらいました。以上の経験を通じて、自分が興味を持っていたSalesforceに関するスキルと販売管理に関する業務知識を学生時代に身に付けることができました。入社後はよりユーザー目線に立つことの大切さに気づきました。クライアントの実際の業務プロセスを踏まえ、IT・デジタルツールの活用を検討する背景や目的、実現したいことは何か……常にそこに立ち返ることが重要だと感じています。どんなプロジェクトも作業の連続です。ユーザー目線に立つためにはユーザーの実際の業務を自分でやって初めて細かい作業の存在に気が付きます。その過程で効率化できる部分も発見します。すごく細かい作業、単純作業を進めていくなかで、一つひとつの作業にどんな意味があるのか、会社全体のどこに繋がっているのかを考える大切さを学びました。そして今回プロジェクトにアサイン頂いたことで、Salesforceの具体的なスキルがマーケットで評価されることを実感できた点も嬉しく思っています。――提案書の質、物事の見方や考え方に対してもクライアントから評価してもらえています。続いての質問ですが、GLの特徴についてはどう感じていますか?良い意味で「変わっている」点ですね(笑)私の経歴もだいぶ変わっていますよね。そういう変わった経歴、経験をもった方がGLには非常に多い点が好きです。GLは「デジタル」と「ダイバーシティ」、2つの側面から社会に変革を起こそうとしている会社で、そういう点にも繋がっているように思います。付け加えると「変わっていること」が良いと言いたいのではなく、会社や個人の成長に繋がっている点が良いと感じています。変化に前向きで、社内の仕組みも毎月どんどん変わっていきます。サービス導入時もとりあえず色々使ってみて、入れてみて、あっていないものを止めていく。目まぐるしく変化するIT業界で成長し続けるためには必要な姿勢ではないでしょうか。■今後挑戦したいこと 3つの基盤を意識して将来のキャリアを構築――今後、GLでどのようなことに挑戦したいですか?プロジェクトで実際に学んだことを何かしらの形で社内に還元していきたいです。例えば、私はこれまでSalesforceの環境構築に携わってきましたが、今後入社する新入社員のためにもっと使いやすく、管理しやすい状態に整備したいと考えています。あとから入社するメンバーがより社内のDXを促進できるようにするための土台があると、もっと働きやすくなるはずです。将来のキャリアについては、まだはっきりしていない部分も大きいですが、神田さんとの対話を通じて、3つの基盤づくりにはこだわっていきたいです。3つの基盤とは、業務への深い理解、コンサルタントとしてのスキル、ITサービス・ツールへの深い理解です。就職活動の時から仕事について悩んできましたが、この3つの基盤づくりに向けて、新しい機会や環境、経験を選択して、自分にとっての最善の道を選んでいきたいという思いがあります。少し抽象的ですが、自分が進みたいと思った瞬間、進める場所に進める力を持ち続けていたいですね。――「時間、お金、やりたいこと」という3つの自由があるなかで、オーナさんは3要素全てに対して自由になりたいと感じているように思いました。そのためにはある程度、自分が社会に求められるスキルや経験を継続的に積んでいくことが重要ですね。私にとって「10年後の自分」を考えるよりも、これまで蓄積してきたものを見て、自分の立ち位置を把握し、次の可能性に向けて最善の選択を選ぶことを続けていけば、勝手に評価されていくのかなと。■就職活動をされている方へのメッセージ「何ごともやってみる!」――すごく重要な気づきですね。先が不透明すぎて動けない、迷ってしまう、歩みを止めてしまうのは非常にもったいないと感じています。実際の世の中では、先がクリアに見えていることは多くありません。これだけ変化が大きい時代だと、先が見えていることに対して、むしろ不安を覚えます。これまでの正解とされてきた道が、ある日を境に不正解になることがあります。不確実で先が見えない状況に対して頑張ることで楽しむ姿勢を大切にしていきたいです。――今、就職活動をされている方に向けて、オーナさんからメッセージをお願いします。まずは、インターンに参加してください!私からは本当にそれだけです(笑)何事もやってみないと分かりません。現時点でGLについて分からないところが多いはずです。インターンを通じて、途中で向いていないと分かれば方向転換をするも良し……。私のように「仕事ってなんなのかわからない」「10年先のことを選べない」という人も少なくないはず。インターンを通じて実際に経験することで色々な気づきがみえてくると思います。皆さんとお会いできることを楽しみにしています!